奥秩父前衛 チョキ 2009年10月01日

所要時間 ゲート−0:30−林道を離れる−0:14−1740m肩−0:16−チョキ−0:10−1740m肩−0:15(ルートミス含む)−林道−0:29−ゲート

 奇妙な名前なので覚えやすい山だが、場所は八幡山の尾根続きでずっと南西にある。DJFの記録によれば南側の林道から取り付けば藪は無いとのことであるが、念のために足元が濡れてもいいように長靴にロングスパッツで出発となった。

右の林道に入る 解錠されていたゲート

 DJFは1680m峰の北側まで林道を入ったようだが今回はゲートが閉まっていた。施錠はされていないのだが、さっきライトバンがこの林道に入って行っており、もしこの人が鍵を持っていたらば、下手に入ると帰りに出られなくなる可能性がある。ゲートには冬季通行止めの案内が書いてあるだけだったが、地面には目立たない標識があって冬季のところにガムテープを貼って、時期に関係なく一般車通行止めと読めるようになっていた。まあ、歩いても大した距離ではないし、水平移動に近いので労力もさほど必要ではないだろう。

伐採現場 伐採現場から見たチョキ
伐採現場から見た袴越 林道途中の鉄塔

 歩き始めて少しすると大規模に伐採された斜面に出て、ここで先ほど入っていったライトバンともう1台の車が道の真中に駐車していた。やっぱり車を置いて歩いてきて正解だった。たぶん週末は作業はお休みなのだろうが、平日は営業しているのだろう。どこへ行くのか聞かれたので、この先のチョキという山だと言ったら何も言わなかったが、チョキを知っているのだろうか、知らないのだろうか。今回は近場の山なので小さなディーパックを背負い、濡れた藪対策で長靴に野球帽の格好だし、この時期だからどう見てもキノコ取りにしか見えないよなぁ。

 その後もなだらかな林道が続くが、大きな送電鉄塔を過ぎてからは徐々に道の状態が悪くなり、轍が深くなって普通車での通行は困難になってきた。常時車が入るのはさっきの伐採現場や送電鉄塔の巡視のためにここまでらしい。なおも進んで緩やかに下り、1650m等高線付近で主稜線を乗り越えるところで稜線に乗り移る。ここにはいくつも目印もあるので見落とすことはないだろう。

稜線入口。目印あり 広い尾根を進む

 入口の目印が多かったのでこの後も目印がたくさんあるかと思ったらそうでもなく、だだっ広い尾根を外さないよう気をつけながら進んでいく。唐松植林帯で藪はなく、濡れた藪に触れなくていいのは大助かりだ。尾根が立ち上がると広葉樹の自然林となり、いくつもある鹿道を見ながら正確に尾根上を辿っていく。長靴では靴底が柔らかく、急な登りでは登山靴よりも歩きにくいが我慢だ。

藪は無く歩きやすい 1740mのワイアーロープ

 傾斜が緩むと右手から太い尾根が合流、これがDJFが帰りに間違えた尾根だろう。ここで目印を付けておけばよかったのだが・・・・私も帰りに失敗してしまったのだった。稜線西側に明瞭な獣道があったのでしばしそれを進んだが、薄くなってからは稜線に戻り、少し横移動して登ったところ(1740m)に赤く錆びた多数のワイアーロープが残置された場所があった。一升瓶も転がっていたので小さな飯場があったのかもしれない。

鹿道あり 山頂直下の登り

 再び傾斜が出てきて尾根をグングン登っていく。ここもほとんど藪はなく、ちょっと草っぽいところと僅かな距離だけ低い笹が生えた区間があっただけで、濡れることはなかった。飯場跡?より下では尾根東側が植林帯だったが、それより上では西側が唐松植林帯であった。

チョキ山頂 山頂のリボン

 急な傾斜を登りきると狭い山頂にひょっこりと飛び出した。DJFが登った時にはあったチョキと書かれた赤布はなく、代わりにピンク地に白い水玉模様のリボンがぶら下がっていた。まあ、あれから2年以上経過しているからなぁ。見晴らしは北方向だけ少しあり、瑞牆山の特徴ある姿が見えていた。朝方は快晴だったが西側からガスが上がってくるようになったが、天候が悪化するようなことはないだろう。

 同じルートで下山したはずなのだが、DJFが東に折れる尾根に間違えた箇所で、右に進路を変えるタイミングが早すぎて南西に下る尾根に乗ってしまった。目印を付けていれば防げたミスだ。どこも同じような尾根なので間違いに気付かなかったが、左手に大きな尾根が見え始めてやっとルートミスが発覚、藪は無いが蜘蛛の巣だらけの唐松植林帯をトラバースして主稜線に戻った。タイムロスは5分程度だろう。

 林道に出てテクテク歩いて伐採現場にたどり着くと、案の定「キノコは取れたかい?」との質問が。残念ながら私はキノコに関しては全く知識は無いので、天然モノは恐ろしくて採取できない。

 体にまとわり付いた蜘蛛の巣をとり、車に乗り込んで、次は観音峠付近の山名事典の山に向かった。

 

 

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